takayukkkky’s diary

ジャンルも纏まりもないただの個人ブログ。マーケティングのこと中心に書いてます。

社会全体で子どもの貧困対策に取り組む

近年、「子どもの貧困」という概念が注目されるようになったことで、貧困にさらさ れる人々のうち、とりわけ、子どもやその保護者が置かれる貧困の状況が明らかになり つつあり、改めて課題として捉えられるようになった。 そもそも、不断に生み出される貧困は、個人の努力では解消ができない社会的な問題 である。また、子ども期は、教育機会の均等な享受をはじめ、子ども特有のニーズに応 える必要があり、貧困にさらされ続ける子どもは、人生に不利が累積されていく。まず、 そのことを、社会共通の認識とすることが重要である。 また、子どもの貧困対策は、すべての子どもたちが夢と希望を持って成長していける 社会の実現を目指すものであり、困っている人がいれば、手を差し伸べ、誰もが困った ときに声を出し、お互いに助け合えるよう、子どもの貧困の現状や対策の必要性につい て、常に発信していくことも重要である。 そのため、県民の理解と協力を得て、県民総ぐるみで子どもの貧困対策に取り組んで いくという機運を醸成し続けることも大切である。 なお、県民の理解と協力を得ながら、子どもの貧困対策をより強力に推進するために は、子どもの貧困に係る実態調査等を通して、子どもが置かれている状況を明らかにす るとともに、子どもや支援活動をしている支援者、有識者など、多様な主体から、様々 な意見や考えを聴き、彼らの声に耳を傾けながら、県の取組みを進めていかなければな らない。

2 子どもの貧困に対する2種類のアプローチの必要性

子どもの貧困は見えにくい問題であるため、すべての子どもたちを対象としたアプ ローチ(ポピュレーションアプローチ)と、課題を有する子どもたちに重点的に施策を 展開するアプローチ(ハイリスクアプローチ)の2種類のアプローチを併せて、子ども の貧困対策を推進することが重要である。   そこで、まずは、行政の一般的な施策の中に、貧困が背景にある課題を見つける視点 を取り入れながら、生活保護世帯や生活困窮世帯、ひとり親家庭の子どもなどに、対象 を絞った施策を講ずることで、子どもたちの課題に寄り添った支援をより効果的に行う 必要がある。